芭蕉の館を出発してすぐ位に雨は上がった。
10kmほど走った所でコンビニ休憩&仮眠。
ここ、前回の芭蕉1000でも夜に防寒着を足したりした所だ。
リスタートすると高速道路下など人気のない道を進み、徐々に勾配がきつくなってくる。
程なくして湯元への宿場町に。
車もほぼ来ない。多分、来た時には「こいつはこの時間になぜここに?」と思われてるw
殺生石まではずっとペンションなどが立ち並んでいるので明かりが途切れることは無い。
心強さを感じながら緩々と通過チェックまで
通過チェック4 242km 1:21
実はこの看板を見逃して上の左カーブ手前まで行った所で「これ、通り過ぎたよな?」と思って引き返した。
前回はここで折り返していたので下りも路面が綺麗で明るかった。
しかし今回はさらに上まで登らされる。どっかのブルベでみんなして深夜に恋人の聖地に行くのがあったよね?多分、大して変わらん。
ここの登りは向かい風で坦々と進むしかなかった。
先の分岐を大丸方面ではなく、マウンドジーンズ方面へと舵を切る。
矢板方面の夜景がいい感じ。
そしてかつての那須HCコースを逆走。そして前に個人ライドの時「ここも県道?」と思った所を今回は下らされた!
散乱する石と割れ目などが多くて夜間に通過するには非常に優しくないw
それでも少し下れば落石は無くなった。
慎重に下りつつ、雨も上がったのでコインランドリーを探すがこの時間にやっている所がない。
諦めて先に進む。幸い、乾いた雨具のおかげで濡れた衣服が直接冷えることは無い。
この地域は何度か来ていて分かってはいたけどブルベで走るには嫌な地域。
大小の丘が延々と続いてほんと、夜中に走るには個人的に嫌な地域。。。
緩々と次へ。
通過チェック5 268km 2:35
ここでPC以来初めて人と会った。
前回の事が無いとちょっとこの後の登りは分かりにくい。
迷わずに登りに入れたが、後で知ったけどここって峠の名前あるのねw
先ほどの人を追い越して下った先でまた丘陵地帯を進む。
GPSを頼りに進んでいたらそのうち、なんか線形が変な所が出てきた。
「ん??でもその先のルートはこの道まっすぐだよな・・・」と思いつつそのまま直進。
そのうち、ふとサイコンの距離を見るともう290kmに届こうかという数字になってる。
次の通過チェックは282km地点のはず。
そして今まで出てこなかった「新白河駅」の文字が道路標識に出てきた。
悪い予感。。。キューシートには白河石の森公園と書いてある。
その名前をネット地図で検索をかけると今まで来た道を8.5km戻れと・・・
「やっちまったよ・・・」
チェーンが油切れで重くなり、ペースが上がらなかったのに180°ターンをしてからの走りは別物だったw
サイコンの地図で自分の軌跡を辿っていくと段々と空が明るくなってくる。
通過チェック6 282km 4:13
14kmしかない区間のはずなのに余計に17km、合計31kmほどを走って到着。
宿に行く以外、ブルベではやりたくない事をやってしまった。
写真を撮って一旦落ち着く。そしてリスタート。
次のチェックまでに追いつかれた他の一人を追い抜いて新幹線駅へ。
通過チェック7 294km 4:47
空が明るくなってきたのと自分の間違えで完全に目が覚めた。
先へと進んで40km先のコンビニで腹も減ったので朝ご飯、と体制を整える。
ここでチェーンの注油も行う。
油切れから変速レバーもかなり重くなっていて、少々苦痛を感じるレベルだった。
日差しも暑くもう雨具も防寒としてはいらないので脱ぐ。
また股下にダメージを感じていたのでJ1も塗り直し。
天気は良さそうなので日焼け止めも塗った。
諸々済ませてのんびりしてからリスタート。
変速もクランクの回りも別機材のように変わった。
多分、雨が上がって路面が回復した地点で注油すべきだったんだと思うw
風は少々強めだったが、そこまで真正面からの向かい風というのは無かった覚え。
快調に進んでいると他の参加者に追いついた。
「寒かったですね!」「でもこれから気温上がって暑くなりそうでもありますね~」
などと言葉を交わす。
服も乾いてまだ車通りが少ないうちに福島駅を通過。
ここから比較的すぐに飯坂温泉にはたどり着ける。
通過チェック8 392km 9:22
人から教えていただいたけどここは温泉むすめ推しな土地らしい。
そこにいる時に教えてもらったわけでなかったのでお手洗いだけ済ませてろくに何も見ずにリスタートしてしまった。
ここでアームカバーを外してリスタート。
空腹を感じたので10kmほど行ったコンビニで一時休憩。
なにやら胃腸が荒れてる感じがする。
昨晩〜朝にかけて珈琲の飲み過ぎ位しか理由が思いつかない。
ここは最低限でリスタート。
この辺りでは残雪の蔵王が迎えてくれる。
東北に来た気がする瞬間かもしれない。
東北本線沿いは非常にストレス少なく進んでいける。
線路を渡った所、目に非常に特徴的な崩落防止工が目に入ったので写真を撮る。
今回は仙台市街を通らなかった。
そのため、キリンビールの仙台工場や仙台空港の横を通過していく。
風は相変わらずだが、追い風な部分が多く非常に楽に進むことが出来た。
多賀城では自転車のナビラインがしっかりと書かれていた。
これは左折レーンからの直進のコースを示している。
まぁ完全にこれ通りに進むと色々と不都合もあるので臨機応変に。
そして初めてのコンビニ通過チェックに
通過チェック9 479km 13:18
暑さからアイスを買うが、レッグカバーは風が冷たく外すと冷えそうだったので脱がなかった。
ここから石巻へと向かう。
松島、交通量も多くて全然写真が無いな・・・
歩道も車道もいっぱいいっぱいで渋滞してた松島を抜けると航空自衛隊で有名な東松島を通過して石巻へと。
前回も思った気がしたけど、ここをブルベで通しちゃいかんだろw
今回も30%の登りは押し歩きました。
劇坂の上なだけあってここから太平洋の眺めは良い。
通過チェック10 520km 15:29
キカイダーの像などが並ぶ通りを抜けると川沿いに北上する。
この標識を目にすると東北の太平洋側に来たなという気になる。
街を出るとここまでの風向きで薄々感じてはいたが、絶賛向かい風。
出来るだけ明るいうちに先へと行きたいのだがどうしてもスピードは出ない。
いっそのこと一旦休んで仕切りなおそう!と待避所で座り込ませてもらう。
この先はどうせ一関までに丘陵地帯チックな所も出てくるだろうし。
一旦横になって気持ちをリセット。
再び走り始めるまで10分ほど。短時間かもしれないがこの切り替えが重要だったりする。
北西~西方面からの風でずっと向かい風なわけでもない。
風向きが悪い時には足を使わないようにし、横風の時に少し頑張る。
もう昨晩からずっとやってきてる事だ。
時間当たりの進みは思いのほか悪くない。
途中、お手洗いに行きたくなってコンビニに寄る。
水分と最後のコーヒーを飲む。もうカフェインの効き目が薄れている気はしたがやらないよりはという感じ。
裏道に入って一関駅の標識が出てくるともう次のチェックポイントが近いと感じる。
真っ暗になった市街を北上し、表通りを外れるとそこが中尊寺。
通過チェック11 597km 19:19
もう早く寝たいの一心で駅前のホテルにイン。
20時には部屋に入った。
自転車は「エレベーターに入るなら」と許可いただいた。
2日間の片づけ、明日の出発支度、晩飯、風呂を一時間ほどで済ませて寝る。
Time 25:24:47
Dist 622km 4465mUP
Ave 24.5km/h
Heart 128/168bpm
なおパワーデータは仮眠した230km地点から420km地点まで記録されていなかったので割愛