山麓暮らし

ほぼ自転車

失敗・・・

ようやく、北海道も春らしくなりました。
昼間はフリースがあれば上着が要らない日もある位。

でも夕方~夜はまだ寒い・・・
早く桜が咲いてくれないのかなと思ってる所です。



さて、最近ロードにしか乗っていないので他の事がしたいと思っている所でした。
モータースポーツ観戦は北海道じゃ無理(^^;
WRCをやっている時に今回のように北海道転勤だったら最高だったんだけど・・・

ということで、今日は望外のお休み。
来週までGWはお預けと言われていたのに。

その為、今日は登山に行く事にしました。
それがつい昨日の21時過ぎ。

石狩から札幌近郊の山に行くのは意外と交通の便が悪いです。
駅に出るのに初動を早くしたくてもバスが通っていない・・・
自転車で行っても駅にロードを止めておけるような自転車置き場は無いです。

そう考えると秦野に住んでた時って駅は近いし、山もそう距離無かったしいい環境だったな・・・

愚痴を言っても仕方が無いので出来るだけ早い時間に登山口に着ける所を探し、豊滝から札幌岳に登るルートを選択。
登ってみる事にしました。

今回はアイゼンとトレッキングポールのお試しがメイン。
ちなみにポールは夏では使用するつもりはないですけどね。



朝の6時からバスと地下鉄を乗り継いで豊滝バス停へ。
$たけのひとりごと

準備して8時きっかりに登り始めます。
服が濡れるほどでは無かったですが小雨がパラついてました。

でも6時から段々と天候が回復傾向で、林道に入る手前では札幌岳がご挨拶してくれてるかのように姿を見せてくれました。
$たけのひとりごと

自分には「いらっしゃい」と言われてるような気がしましたね。
雲が晴れてきたタイミング的にも。



さて、そこから沢にぶつかったら脇の林道に入って行きます。
そして車止めのゲートに到着。
$たけのひとりごと

ヒグマ注意の看板に少しビビりながら熊除けの鈴をつけて林道を進みます。
ラジオ位持ってくればよかったなと思っていましたが。

熊の足跡や糞がありますがどれも古いのばかりだったので幸いでした。
そして林道の終わりに近づくと雪で地面が覆われるように。
$たけのひとりごと

アイゼンを付けてまた登り始めます。
沢の渡渉を2回すると斜面が急になって行きます。

多くの所で次の赤テープが見えなかったですが、斜面の感じを見て歩くと次のテープを発見できました。

そんな感じで標高900m(腕時計測定)まで標高を稼いだところで赤テープが途切れる。
斜面を見ても直登か周り道か分からず。

とりあえず回れそうな方向に行くもその先のルートが頭の中に描けなくなってきました。
尾根の逆方向に行ってもそれは一緒。

そして最後のテープの所に戻り、自分の歩いてきた斜面と自分の上部を見比べてみます。

「・・・駄目だ・・・分からん」

「少し頑張って直登も出来なくはない。でもその先がどうだか分からないし・・・」

「・・・あがくよりは安全に帰れるうちに帰るか・・・」

考えがまとまるまで約1分位。
雪上での感触を知りたかったので別に無理に登る気も失せました。

眼下に広がる麓の町を見て、惜しい気がしましたが登るだけが登山じゃ無いです。
遠足じゃ無いですが帰るまでが登山ですからね。



と言う事で、今までの自分のトレースをまた辿って帰る事に。
すると「なんでここをわざわざ通ってたんだ?」と言う所もいくつか。

雪があるとルートで無い所も簡単に歩けるので下から見ていけそうな所って感じで登ってた所もちらほら。
たまに雪を踏みぬいたりしながら下りてきました。

人が住んでいる所まで下り、振り返ると晴れて行きよりも綺麗に札幌岳が見えました。
標高900mの所で見えてたピークがどうも札幌岳の山頂付近のようでした。

太陽を残雪が反射させてる山の風景を唇を噛みながら見上げ、そう長く見ずに背を向けてバス停へと振り返る事無く下りました。



天気的にも山は自分の事を歓迎してくれてたはず。
でも自分にそこを登る技量と経験が無かったという事でしょう。

しかし、単独行で引き返すのは初めて。
しかもルートファイリングの失敗は自分の登山人生で初めてでした。

個人的に山歩きはまだまだ学ぶ&経験する事が多いようです。