今年もこの季節がやってきました。
毎年9月の初めに行われる、自分としては地元で行われる唯一のロードレース。
今年もカテゴリーは一般上級。
OKUTAMAステージと筑波8耐である程度高強度な状態は体が思い出してくれたはず。
8月中はお盆時期でもあまり走り込みという量はこなせなかったけど、この大会は1時間くらいしかないので問題はないでしょう。
エントリーリストを見ただけではあまり分からないが、よくよく周りの情報を繋ぎ合わせていくとそれなりなメンツが集まってるらしい。
中には富士ヒルプラチナもいるとか…
もう走る前から最後まで争えるのか不安いっぱいw
4時頃起床。
レースは自転車整備されていれば走る時のものを車に放り込むだけで行けるのでブルベや下手なイベントごとよりもお手軽。
家族を送ってから秩父へ行ったら7時過ぎには受付会場に着いてしまった。
そういえば受付って8時前だったっけ・・・8時前のR299は空いてて良い。
受付の準備が終わると始めてくれたので7時15分位には受付done。
車でぼーっとしていると同じカテゴリー参加の金田さんとご挨拶。
「工業団地の方に行きます」と聞いて、そういえば駐車場その手があったかと。
ゴール後にミューズパークまで登るの嫌じゃんw
工業団地に車を移動させて走る準備はもう出来ていたので集合場所の駅へ。
武甲山を見て午後から天気崩れるんだっけ・・・レース中日差しが無くなると嬉しいが
朝からなんかお腹の調子が悪く、人が多く集まってくる前に何度かトイレに行って収まった。
これ、ヒルクライムレースとかだとトイレ渋滞でヤバかったかもな…
周りのお話を聞きつつぼんやりと過ごしてると開会式。
それが終わるとスタート地点までパレード走行。
金田さんとお話ししつつパレードを走る。
「たけるんファーストアタック?」「いや、行きませんよwww」
「じゃあ私が行きます!」「マジですか?!」
なんてやり取りしながら。
パレード中にボトルの落とし物とメカトラな高校生がいた。
なんかレース中もなんらかしら今日は荒れるんじゃないか・・・
不必要に後ろに下がらないようにしようと心に決める。
最前列からスタート。
って、金田さんさっきの言葉通りファーストアタック行ったw
とりあえずついて行って先頭交代を促されたので前に立ったらもうそこが登りかあ・・・
今回の参加人数は60人なのでそんな多いわけではないけどここで一発ふるいをかけたほうがいいかなと速度を維持する形で登りに入る。
後ろはちゃんと付いてきてるな。
それならと上まで登り切って下りは完全に自分のペースで。
鞍部で後ろを見たらやや離れていたので幾分楽に登るようにした。
もう高校生の部からこぼれてきた子たちが左車線の右寄りを走っていたので「後ろからもう一般上級来るよ!」と声をかけながら登りきる。
登り切りでほぼ真後ろまで追いついたらしい?
ただここで吸収されて牽制入るとさっき上げた意味が無くなってしまうので下りでスピードを乗せて付いてきてるのを確認して先頭交代を促す。
吸収されると先頭を牽きたくない人が多いらしく、視界に入ってる7人ほどが全員脚を止める場面も・・・あかんな。
その中で飛び出そうとしている方がいたのでその人についていく。
まだ集団が落ち着いてペース維持をできていないので差が開けばそのまま行こうかなという所。
少し二人で回していくけど、逃げるには先頭を交代する時に無意識なんだろうけど相手のペースが上がるので後ろにつくのに若干脚を使ってしまう。
ここから20km強逃げを打つにはちょっと辛いな…
そんなことを考えながら後ろを見ると集団も落ち着いてペースを維持するようになったっぽいので一緒に抜け出した方に声をかけて集団へと復帰する。
問題はこれを決めたのが田んぼストレートの入り口だったので次の登りがどうなることやら・・・
集団に入りつつ脚をできるだけ休めて登りに入る、と布留川さんが先頭で登り始めてタイミング悪いなと。しかし登り始めのカーブで落車が起きていたのは分かるけど、中盤や頂点での落車は意味分からん…
さて、登り始めると脚重い!!
先頭との差を見つつ、下がっていくけど集団は途切れずに続いているので幾分気が楽だった、けど油断するとそのままレース終了になってしまうような状況。
キツくて腰を上げてみたらスピードが落ちた感じがした。乗り方下手くそやな自分…すかさず腰を下ろして我慢。
なんとかトップまで耐えて下りでポジションを戻しつつ登り返しで前に追いつく。
最後以外ではここが一番キツかった。
3周目に入ってなんか前方から集団が落ちてくる?審判の方が集団をコントロールしないから高校生の部メイン集団ではないっぽい?
逃げ状態で抜け出してた方がその集団に入ったように見えたので周りと一瞬どうする?みたいな空気になったがとりあえず前に出ようと。
そして危ない気がしたので空いてるスペースから前の方へと上がっておく。
後ろの状態を気にせず右車線まで使って走ってたので声をかけて左車線に退いてもらう。
と、もう抜ける頃になって自分の真後ろあたりで思いっきり落車発生。
あんな集団落車の音は、シマノ鈴鹿レベルだな…これで前方にいた4、5人だけが無事に切り抜けた感じ。
前を逃げてた方に後ろで落車があったと声をかけに行こうかとしたけどペースを緩めてたのでじゃあいいかと。そのうちに後ろの方々が戻ってきたのでレースを再開。
無難に田んぼストレートを抜けて3度目の登りへ。
入る手前で布留川さんと青沼さんが「ここは前牽かせましょう」という話をしているのを聞いてたので気持ち楽だった。
ここでまともに仕掛けるような動きはない、けど流石に自分にとってペースで登るというような強度でもない。前に行く先頭との差を見ながら下り〜登り返しで追いつくであろう差で収まるように終盤は下がっていく。
登り返しで集団リセット、ラスト周回へ。
周りを見ながらやはり最終局面で注意しなきゃいけないのは井上さん、青沼さん、青木さん、金田さん。登りでかっ飛んでいくのに注意しなきゃいけないのは布留川さん、しろわんさんかな。
この6人以外も全く気を抜けない10人ちょっとの集団で田んぼストレートへ。
アタックを仕掛けられるも集団で抜け出しは許さず。もう登りで遅れたら自分じゃ入賞すら怪しくなってしまう。先頭がどうであれ、下から全力で行かないと。スプリントに入る前のように大きく深呼吸して集団中程で登りに入る。
布留川さんが上げていった後ろに井上さん、青沼さん、青木さんが着いていく。そこから布留川さんが脱落してきて追いつきそうになるが、その前では青木さんと井上さんが青沼さんを置いてさらに前へと行ってる。
そこまでは行けないけどやはり最後に下りで青沼さんに追いつければまだ前2人にも追いつく可能性があるのでは?
とにかく必死に足を回す。これ以上遅れるわけにはいかない。
登りきりまでに布留川さんは追いつけなかったけど、下りに向けて足を緩めなかったらほぼ並んでた2人がザッと下がった。そして布留川さんがグッと近づいてくる。
前の3人にもこの調子で追いつくぞと全力で下る。
余裕なさすぎて布留川さんには声をかけられなかったが後でご本人に聞いたら追い越しに問題はなかったと聞いてホッとした…
さらにエリートから落ちてきてた人には息が幾分整ったので「右入る!」と言ったら返事が返ってきたので相手の車線を残しつつ追い抜く。
下りきり手前の右コーナーあたりで青沼さんの背中が見えた!登り返しへの直線で更にその前2人も見えてそんなに離れてはいなかった。後ろまで行って登り返しで井上さん、青木さんとドッキング。
さて、ここからどうするか。
変に牽制が入るようなら前に行かなくては、と思ったけどその心配は無かった。そしたら最後の交差点で右折をしてからの身の振りを考えなくては。残り400mあたりから井上さんが青木さんの後ろについて先頭ロック。
自分はというと4人の一番後ろで青沼さんの左にタイヤを逃がしていたのを右に進路を振れるようにして右折する。
青木さんのペースが緩んで青沼さんに並びかけ、井上さんが右から抜けられないように塞ぎたかったけどそれはできずに井上さんが仕掛け、青沼さんがそれに着いてくのに着けなかったのは脚がそこまで残っていなかった。青木さんは追い抜いて3位でゴールラインを切った。
Time:70:49 Dist:43.2km 572mUP NP243W Ave:181W 759kJ(パレード含む)
とりあえずゴールして水のペットボトルをもらったら一気に飲み干した。ボトルは一回飲んだっけな?スタート時からほぼ変わっていなくてこの時にやっと飲んだ。
そしてゴール地点でカルピスとノンアルビールを買って飲みつつTYさんなどとレースの振り返り。
後ろの方は自分が把握していない落車も起こっていたらしい。そう考えるとそこまで番手を下げてはいなかったんだな。
ちなみに自分の登りは4回この通り
2:28 6倍→2:36 5倍→2:42 5倍→2:33 5.5倍
うーん、2回目以降はパワー以上にしんどかったぞ…
表彰式まで1時間以上あったので少々気ままにライド。
ゴール後に勝負所を見ると「こういう事してたら」「こうしたら周りはどう動いただろう?」とずっと頭の中を巡ってた。まあその答えはまた来年も出て答え合わせできればいいなと。
秩父宮杯ではトップ3に入るとお酒とトロフィーが貰えるので一度は欲しかった順位。自分は兎田ワイナリーさんのボトルでした。
そういえば駐車場になってたこの工業団地、ベンチャーウイスキーさんの蒸溜所がある所でした。
今度来る時には蒸溜所見学で来たいなぁ