山麓暮らし

ほぼ自転車

筑波8耐夏

今年もろーたすから総合優勝を目指すチームで参加させていただきました。

18年は総合狙いで3位。19年はAAクラス優勝狙いでクラス2位。22年は総合狙いで4位。

 

メンバーの脚が合うことはもちろん、ピットイン義務が16回あることで戦略も重要になる。

戦略は常に考える必要があるながらも、うちのチームも以前にチーム無線を使おうとした事はあるけどあまり有効ではなかったので今回もアナログで勝負。

 

今回のメンバーは去年から引き続きのびーさんがリーダー。

5年前に総合3位を一緒に取った戸田さん。

そこにのびーさんがリクルートしてきたお初なTYさんと畑山さんが加わって5人チーム。

 

 

当日は5時に現地到着。

うちから圏央道一本だから3時起きでも非常に行きやすい。


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場所取りをしてゼッケンを着けたりしているといつの間にか試走時間だったので戸田さんと一緒に出て行った。

一周路面を確認して、次の周で各コーナーのグリップ感を確認。

二輪用のシケインを使うのを知らなくて初めて侵入した時には結構驚いたw

去年の秋大会からだそうな。危ない気がするけど・・・

 

筑波はRがきつい2つのヘアピンにしっかりとカント角が付いているので相当に早く走らない限り脚を止めずにスピードを維持して走れるので気持ちがいい。


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行きなれている富士では80年代まであった風景がここではいまだに現役。どこか懐かしさも感じる。

 

スタートライダーはのびーさん。自分がセカンド&アンカー、以後戸田さん→TYさん→畑山さんで順に回っていくとのびーさんと自分が4度走ってあとのお三方が3回ずつ走る計画。

今回はゼッケン的に前方だったので去年やったスタート位置のための個人TTはやらなかった。

8時の定刻にのびーさんからスタート。

 

 

レースが始まってからはのびーさんの事なのであまり心配しておらずw

始めはコースの様子をチラ見する位でのんびりとして30分位でいつでも出られる準備。

40分経過位で別チームの金田さんがのびーさんを指さしながらあと一周のサイン。

これで金田さんが自分をアシストして集団復帰するんだなと認識。

 

翌週にのびーさんと交代して発進するもピットレーンは15km/h制限。

あまり集団と離れないな~、と思いながらコースイン。

加速していって金田さんもうまく合わせてくださり、第一ヘアピンで集団復帰。

 

集団の動きを見ててどうも安定してないなと思っていたけど入ってみてちょっとその理由が見えた気がした。

2つのヘアピンはペダルを止めてコンパクトに回っていて速度落ちるし、なんせ前まで上がっても全然牽かない人がいてその度にスピードが下がる。

一緒に集団内にいた中村さんに「なんでみんなスピード落ちるライン取りしてるんですかね?」なんて思わず聞いてしまったw

 

煮え切らない感じで後ろに着くにしてもめんどくささを感じるように。

一番のライバルチームのメンバーに「集団ぬるいですよね」と言われ同意。

 

前をまともに牽かない人が先頭に出たら自分はスピードを維持して横から出るというのを何度かしたら4人くらいで抜け出す形に。

「後ろ離れましたよ!」と一人に言われたけど「ついてこない人はほっときましょう!」とそのまま集団と離れる。

そうすれば戸田さんに交代後、少なくともソロ部門の人たちが主体な元の集団には戻れる。

 

時間を見つつ30分経過地点であと一周のサインを送ってラストは第二ヘアピンからアタックし戸田さんへと繋ぐ。

31:50 22.5km NP252W 176bpm 422kJ(半周ほどスタートし忘れ)

 

 

走り終わったら汗を止めてとにかく水分。

そして内蔵的に無理のない程度に食べ続ける。

結局水分は1日に5ℓ飲んでた。

 

 

 

順調に繋いでって自分の2走目は集団があまりいない3時間経過地点。

うちのチーム的には個々のペースで走って脚の合う人を拾えればいいなという状況。

「最短で15分ほどで入ると思います」と告げて出発する。

この間に戸田さんが入れる集団に追いついてバトンを渡すのが自分の中でのミッション。

 

入りからとにかく飛ばす。

後ろについてくれる人がいたので一回先頭交代を促したが2人ともペースは限界のようで「きついならすぐ替わってくれてかまいません!」と声をかける。

楽をしてペースが落ちるのだけは避けたかった。

結局一人で落ちてくる集団の後ろに少しだけ入ってまた前へを繰り返す。

 

交代してから15分ほどで前にペースは悪くない、大きめの集団がいるのでそれを目掛けてあと一周のサインを送ってもうひと踏ん張り。

目算を誤って第二ヘアピンまでかかったがバックストレート中盤までに集団をパス、したら先頭を牽いてるのは2位のチーム。これはテンションが上がった。

アタックしてピットに滑り込み戸田さんへと交代。戸田さんは無事にその集団へと復帰しててさすがです。

17:48 12.6km NP244W 178bpm 232kJ

 

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汗を止めるのに2階のドラミルームへ初めて入った。

今年の暑さは今までと一味違っていて非常に助かりました。

 

 

3走目に入るときにはライバルチームをさらに引き離してた記憶(曖昧)

たしかライバルチームはピット回数が一回少なかったので大分気が軽くなった。

4時間半経過したくらいで出番が来た。もうソロの部がすべていなくなって集団は皆無と言っていい状況だった。

自分以外の4人もろーたす内の他チームと回したりしてペースを維持していた。

 

暑さ的にそんなに無理もできない。30分が限度か。それ以上でもいけるはいけるけど。

アンカーに備えてそこまで長いスティントにしなくていいとも言われたのでノルマ20分で勘弁してもらうつもりで出発。

 

コースに出るとやはり集団はあまりない。

しかしながらチームメイトがついてくれ、さらに2人ほどローテーションに入ってくれたので大いに助かった。

いくつもの集団をパスしながら20分経過してからあと一周のサインを出してピットイン。

あとでラップタイムを見てもなかなか悪くなかったので一緒に走ってくれた方々に感謝。

24:19 16.7km NP226W 175bpm 297kJ

 

しかしながらあとはアンカーとしての出番を待つ段階になったのにまだ残りが3時間。最長でも2時間半をこの暑さの中4人で回るか?という心配はあった。

 

ここからは各々がなるべく長めに走ってくれてバトンをつないでいくようになった。

後ろと2周差がついていたので交代回数を一回増やしてTYさんがもう一回走ってくれることに。

のびーさんが40分走る必要が無くなったのは心配事が一つ減った感じだった。

 

と、畑山さんが脚攣りで予定よりも10分ほど早く緊急ピットイン。

幸いのびーさんが出られる準備完了した状態でピットにいたのでウォールを乗り越えて即出発。多分、これがこの日一番肝を冷やした場面だったと思う。

 

その後はTYさんと予定通り繋いでラスト35分で自分がアンカーを担うことに。

なんかスタッフから「今暫定一位なのでこれ付けてください」と赤いライトをつけるように言われた。

ニュル24時間で予選上位30台がライトに黄色いフィルムを貼るというのもあったが同じようなものか。


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アンカーとしてコースに出てみるとやはりというべきか、まったく集団がいない。

追いつく集団や人はペースが違いすぎて後ろにつくこともできず。

また毎年のことだがこの時間帯はバックストレートと一コーナー~第一ヘアピンまでが強い向かい風。

ペースは思っていたようには上がらないが向かい風で脚を使いすぎないように、追い風でほぼ毎回水分を摂りつつ踏むのを坦々とこなす。

 

後ろから集団が来る様子もなく、気持ちよく走りきることができた。

ラスト一周の第一ヘアピン手前で脚が攣りかけたけどねw


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48:39 29.4km NP206W 162bpm 529kJ(クールダウン、パレード含む)


そうだ、フィニッシュしたのにバックストレートでスタッフさんに止めてもらえなくてもう一周したんだったw

 

8時間で5人154周。319kmを走破して自分としてもチーム戦では初めての優勝。

そしてこのチームで総合を目指すのが3回目にして初めてのトップだった。


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アンカーの特権、味わわせていただきました。

任せてくれたメンバーの皆さんありがとうございました。

 

今までチームだともてぎ7時間やひたちなかで2位はあったけど個人戦で勝つよりもうれしかったかもしれない。

最高のチームメイトと一緒に掴んだ勝利は格別だった。

またチームとしては15年に初参戦して以来初の総合Vだったそうで、元々「総合を目指すチームを作るので入って欲しい」と誘ってくれたろーたすマスターにいいプレゼントが出来たかなと。

まともに集団がいない時にチーム内でまとまってペースを維持できたのも大きかった。

ろーたす他のチームもみんなクラストップ3に入れたので厳しい環境だった中、最善の結果を得られたと言っても良かったと思う。

 

そして勝てるときってこういうもんだよな、というのを久々に思い出した。

なんせ自分自身優勝なんて5年ぶりだったしw

 

来年は優勝しないと挑戦できないディフェンディングチャンピオンとして参戦することになると考えると今から楽しみ。


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ちなみに、チームの皆さんと中華屋に行ってから帰ったのに家に着いたら腹減ってて普通に飯食って、ちょっといいお酒を飲んでから寝ようと思ったら寝落ちしてたw

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翌日の打ち上げに参加できなかったのは残念だけどまた来年、美味しい酒が飲めるように頑張ろう。