山麓暮らし

ほぼ自転車

シド・ワトキンス教授

最近、F1のファンになった人との話では出てこない名前ですが、
90年代位にF1の舞台裏などに興味を持って見ていた方は分かるはず。

12日に死去したというニュースを聞いてちょっと驚き。
84歳だったんですね。



78年からF1専属ドクターとしてF1サーカスに帯同。
重大な事故としては89年のベルガー、ドネリー。94年のバリチェロ、95年のハッキネンなど、
その他にも数々のドライバーの命を救ってきました。

また、78年のピーターソン、82年のジル、94年のローランドとセナという、死亡事故にも立ち会ってきました。
彼の著書である、「F1一瞬の死」の中で各々の話が書かれていたのはとても印象に残っています。



F1の安全性向上に非常に貢献した方です。
今日の安全性の礎を作った方と言ってもいいと思います。

エンジニアでもデザイナーでも無い人がここまでマシンの安全性に寄与した人はいないと思います。
また、もしもの時の医療体制を作り上げたのもこの方です。

今日の様に、クラッシュにてマシンがバラバラになってもあまり死を覚悟する事が少ないのは
教授の尽力によるものもあると思います。
それゆえ、チャンピオンを亡くしたのと同じ位、F1界にとっては重大な事です。
一ファンとしても惜しい気持ちでいっぱいです。



ご冥福をお祈りします。