山麓暮らし

ほぼ自転車

北鎌尾根単独行一日目

はい、甘利山HCが終わった翌日から行きました。
写真が多いので比較的長い文になるかと・・・

自転車での腰痛は自転車でしか出ないので朝確認してみてOK。
予定通りに出発することに。

さて、ここでこの話題をブログで書くにあたって注意事項を書かせてください。
※ルートのタイム、感じ方はあくまで私個人の技術、体力、経験によるものです。北鎌尾根は完全なるバリエーションルートなので、書いてる文言を鵜呑みにしないようにしてください

北鎌尾根は登山をする方々には「いつかやりたい」と思う方が多く、
ネット上で情報を探してそれを元に現地に行く方が多いので、予防線的に書かせていただきます。
本気で行こうと思っているなら分かっている方々が大多数だと信じたいですが。。




沢渡の駐車場に前日の夜から入り、始発のバスにて上高地へ。

登山計画書を出して上高地に日が差し込む前から行動を開始します。


5年前に河童橋から見えなかった穂高連峰がきれいに見えていてラッキー♪


ここから横尾まで平坦基調の道を行くのがかなり怠い・・・
でも今回は同じくらいのペースの人とお話しながら歩けたのでかなり気分的に楽でした。

しかし、今回は天気が良くて気持ちがいい♪

一緒に来た方は横尾で朝ごはんを摂るという事だったので自分は途中で脱いだ上着をバッグの中に入れて先に行かせてもらいます。
この辺の道は結構好きだったり。



横尾を出て一時間ほどで槍沢ロッジ。

水分補給と休憩を入れて一気に歩いていきます。

ロッジを出てから休憩を入れずに約85分で水俣乗越です。


時間は10時前。今日中に北鎌のコルまで行けそうな感じに気分は良かったですね(‐^▽^‐)
天狗原は残雪が多い気がする。梓川も心なしか水量良かったしな・・・


ここからは一般登山ルートを外れていきます。
登山用のヘルメットをここで装着。長めの休みを取ってから天上沢へと降りて行きます。




水俣乗越の直下は滑りやすい。
下降点は鳥取・大山の砂すべりを思い出すくらい。

簡単に石も落ちますけどすぐに沢筋の右側に踏み跡があるのでそれを辿ります。
この踏み跡も明瞭ですが、歩き方によってはボロボロ崩れていきます。

ただ今の時期だからなのか、雪渓が大きくて踏み跡が雪渓の中へ。。
とりあえず左へ雪渓を渡って雪渓上からの落石が怖かったので藪の中を降りて行きます。

で、振り返った所。と、大槍が見えました。


もうここからは普通に沢歩きが出来るので沢沿いに下っていくのみです。
ここがいつから一般ルートで無くなったか知りませんが、テープやリボンがたまにあります。


そのうちに間の沢と西岳からの沢と合流する所で一休み。
ちなみにここまでは赤テープ・リボンが雪渓が終わった所から3か所くらいありました。
天上沢にはこの先はどこにもありませんでしたね。



そこから少し下りると涸れ沢が出てきます。

あれ?これが北鎌沢?
そんな気はしないのですが・・・

地形図と周りの地形を見比べながら散々悩んでちょっと登って引き返して。
出合に炊事の跡が無いなと思ったので天上沢を降りていくと2つほど発見。

じゃあこれなのか?と思っている所に2人組の方々が水俣乗越から下りてきた。
ちょっと言葉を交わして下を見てきますとの事。

自分はこの涸れ沢を調べないと気が済まなかったので10分ほど登ってみる事に。
始めは踏み跡もあるのですが、段々と細くなっていく。

踏み跡が不明瞭になってくる所で上を見て立ち位置がよく分かりました。
北鎌沢だったら独標が正面~左に無いと行けないのに沢の右に見える。

あとで考えたら、北鎌沢の左俣は常に水があるはずなので違うのは一目瞭然だったのですが。。
そうと分かれば天上沢を下ります。すると左から水が流れてる沢が。
その手前には申し訳程度にケルンが積んであります。

ここだ!!
上を見上げると天狗の腰掛と独標が見えますのでピンときます。
あとは方位で再確認。






距離にして1キロ無い所で1時間半以上も彷徨ってた・・・
冷静になれば涸れ沢だから違うとすぐに分かったのですけど。。

北鎌コルまではこの右俣を詰めていきます。左俣との分岐まで15分足らず。
前日の雨のおかげか、普段涸れている右俣にも水が流れていました。
ここで水を補給して持ち水は5リットルに。






沢筋が分かれる所では右へ右へ。
とにかく斜度が急で辛い・・・休憩を2回はさみながら登っていきます。
下から目立つダケカンバがおおよそコルの位置。


途中で超えなくてはいけない岩などもありますが、写真が残っていないという事はそこまで厳しいものは無かったという事でしょう。

で、有名な「クライマーズホイホイ」の入り口に大天井ヒュッテ支配人によるバツ印。
ただ、明瞭な踏み跡があるだけでこの先にコルがあるとは自分は思わない・・・
ここだけは左へとよく資料などに書かれますね。





沢を詰めていく事2時間。北鎌コルに到着いたしました。
この日はここに幕営します。


この日の行動時間は10時間。道迷いがあった割に中々いいペースで来れたかな?
ここにはテントが3張りは行けるかな~

先についていた2人組と色々とお話しながらのんびりと夕方の時間を過ごせました。


しかし、この高度を稼がなくてはいけないと考えると2時間は納得。


あ、ちなみにコルにある有名(?)なレリーフ




寝ようとするとすでに足の筋肉痛が・・・
コースタイムを削ってきていたんだから代償はあります。

2~3人用のテントを一人で広々使いながらストレッチをして、ゆっくりと。
この日の夜は意外と寒くなく、半袖+長袖Tシャツ+フリースで普通に寝れました。

行動タイム(個人的メモ)
5:20 上高地BT
6:00 明神館
6:35 徳沢園
7:16 横尾(小休憩)
7:53 一の俣
8:18 槍沢ロッジ(休憩)
9:01 大曲
9:45 水俣乗越(休憩)
11:00 間の沢出合(休憩)
11:15~12:40 道迷い(間休憩一回)
13:00 北鎌沢出合
15:00 北鎌コル(間休憩二回)