山麓暮らし

ほぼ自転車

鳳凰山登山(後編)

さて、前日に引き続き鳳凰登山のお話です。



前日、寝袋にちゃんと入ってからおよそ1時間ごとに目が覚める。
しかも原因不明の腹痛に悩みながら寒さに体を震わせます。
寝る努力をここまでしたのは初めてかも・・・

普段は眠るまで3分も掛からないのですが、この時ばかりは15分経っても眠りにつけない事も。
でも日付が変わる頃には寒さが和らいで2時間連続で寝れました。

3時半に起床。
鳳凰最高峰の観音でご来光を見るためにはコースタイム的に1時間半は必要。

気だるい体を起こしてカルボナーラパスタとカレーうどんを調理して胃に流し込みます。
テントを撤収して身支度整えて出発したのが4時半。ちょうど日の出時刻に頂上に着く計算。



夜の道はヘッドライトの明かりのみが頼り。
樹林帯で道をこまめに確認しながらで思うようにリズムが作りづらい。
でも確実にコースタイムは縮めつつ登って行きます。

稜線に出るともう東の空が明るくなり始めてました。
$たけのひとりごと
そこから観音岳まで30分ほど。ちょっと先を急ぎます。

そして観音岳手前の小ピークにて稜線上を吹き抜ける風をある程度よけられる所で日の出を待つ事に。
大分この頃には明るくなってきました。富士山が見えていい感じ♪
$たけのひとりごと

6時前。雲の向こうに太陽の輪郭が出てきます。
この日は雲のおかげで出てきてすぐに明るくはならず。。
$たけのひとりごと

そして雲の上に太陽がきた瞬間、世界が目覚めるような感覚を受けるような景色が広がります。
$たけのひとりごと


自分の体。

立っている稜線。

周りの山々。

麓の街。

すべてのものに朝日の光が降り注ぐ瞬間はこの上ない高揚感を覚えます。
この時の周りの風景は、まず地蔵岳甲斐駒ケ岳
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特徴的なバットレスを見せている日本第二位の高さを持つ北岳
$たけのひとりごと

そして今まで遠い存在だった南アルプスの山々。
$たけのひとりごと

いい写真が無かったのですが、八ヶ岳なども綺麗に朝焼けに染まっていて言葉を失っていました。
やっぱりご来光は登山の中でも非常に特別な一瞬を与えてくれます。



そんな感じでパワーを貰って鳳凰山最高峰の観音岳へ。
$たけのひとりごと
$たけのひとりごと

そして完全に上がった朝日を浴びながら隣の薬師岳に。
これで前日の地蔵岳と合わせて鳳凰三山すべて縦走完了です。

看板と北岳を一緒に撮れるこのアングルはツボりましたo(^-^)o
$たけのひとりごと



さ、ここから中道を通ってクルマのある青木鉱泉まで下ります。
薬師から少し降りた所から下は樹林帯です。
$たけのひとりごと

御座石を通り過ぎ。
$たけのひとりごと

一旦休憩を挟みつつ林道へ。
林道とのぶつかる所には壊れた小屋があります。
$たけのひとりごと

そして下り始めて2時間半弱。
無事に青木鉱泉に到着。
$たけのひとりごと

コースタイムおよそ半減はかなりエネルギーを使いました(^^;
そんなに急がなくても良かったのですが、後にはまだ予定もありましたのでなるべく早く行きました。



今回の山行はかなり天気に恵まれ、非常に良いものとなりました。
4年前に上高地~西穂~槍をやって以来の単独テント泊で不安も正直ありましたけどね。

でも基本さえ抑えておけばいつでも出来るものなんだなというのを感じました。
ありがとう鳳凰山



さて、この日はここから帰るわけでなく、次のミッションが待っていました。
それが来月行われる甘利山ヒルクライムの試走。

そのお話はまた次の時にします(^-^)/~