年に何回かうちの裏山はロングトレイルレースの舞台になっている。
しかしながらどのレースも走りにスタート地点まで行かなくてはならず、また帰ってこなきゃいけないものしかなかったのであまり出場するのは気が進まなかった。
それが今回、同じ市内スタートで開催してくれる大会が始まると言うアナウンス。
一回は出てみたかったトレイルラン大会に3月辺りにエントリー、ハーフマラソンの公式記録を1月に出してみて90分切れた事も背中を押してくれた。
↓公式サイト
105kmロングの部と35kmショートの部があり、前者は全くやり切れるビジョンが見えなかったのでショートの部に。
35kmコース自体はGPXファイルを地形図に読み込ませただけでどこを通っているかすぐに分かるレベル。
ただ飯能アルプスの稜線上以外は通ったことがなかったので一回事前に試走をしていた。
飛村線から先は前の週に飯能アルプス帰ってくるまでを試走。
これで当日の道はすべて頭に入れた。
顔振峠~R299までの走れる区間でしっかり足が残っていることと、最後の飯能アルプスに登り返すのが肝かなと。
今回は最高気温が30℃とか示していたが、水のエイドは結構こまめにあるので補給に関してはそんなに心配していなかった。
・水2ℓ(500mℓフラスク2本+プラティパス1ℓ)
・エネ餅2本
・マグオン3本
・塩飴&タブレット×6
6時間は切れるつもりでいたので、基本的に自転車で同じ時間を走る補給。
そして水はウォーターエイドのたびに補充するつもり。
恰好はサイクルジャージと普通のアウトドア用短パン。
直前に買ったモンベルの12ℓザック。フラスク2本ついて12kならお買い得に感じる。
あと気休め程度だが自転車で使ってる汗止めバンドを使ってみる。
荷物は必需携行品以外に持って行ったものは無し。
帽子をスタート地点に行ったら忘れてたけどまぁ林の中が大半なのでいいでしょう。
前日にヘッドライトを探してみたらどこにもなく・・・やむなく前日に買いに行く。
そのついでに前日受付に行ってみたら携行品のチェックがあって持ってきていないのでパス。翌日の受付時に携行品チェックなかったのでもしかしてショートの部と伝えればゼッケン受け取れたのかな・・・
当日は7時前に現地着。
受付済ませて日向でのんびりしてるともう暑い・・・日陰に移動。
体操や準備を済ませて5分前に列に並ぶと結構後ろの方スタートに。。。
別に上位目指すわけでもないし、自分がどのあたり走れるかも分らんし。
今回の作戦(というほどでもないが)はとりあえず飯能アルプス内では少し遅く感じる位の人は追い抜かないようにして脚を温存するように。
ここ2か月で自分の感覚で走っていると登りで脚を使ってしまって25km位できつくなるのが経験上分っていたのでその対策。そして顔振峠~ユガテまでをしっかりと走れるようにしたい。
水はウォーターエイドで一本は補給できるように意識して飲む事。
そして走り始めの1ℓ分のフラスクの中身はポカリにした。
9時定刻にスタート。だが後ろの方だから全然初めは進まないw
ゲートをくぐったのはトップから30秒遅れだったらしい。
スタートして35kmの入りだからか、皆さんジョグペースなので空いてるスペースからどんどんと前に行かせてもらう。
100人以上は追い抜いただろうか。
観光案内所の先を左折してトレイルに入っていく。
トレイルに入ると走れる区間以外では息が整う位のペース。自分としてはいい感じと思っていた。
あまりに遅いとラインが複数ある所でパスしつつ多峯主山からの下ってロードに。
ここでは前の誰ともペースが合わないので少々脚を使って前に出ていき、再び東峠に向けてトレイルに。
この辺りになってくると登りのペースは自分の方が早いけど下りは同じか、自分の方が遅い人が多くなってくる。いよいよトレラン大会らしくなってきた。
平坦になっても足が動かない人などを追い抜きながら前へ。
東峠が初めのウォーターエイド。
ここまででフラスク1本が丸々空になっていたので満タンに補充。もう1本は半分残っていたのでそのまま。
その先も登りは前に合わせていくけど、この辺りから前を譲られることも出てきて徐々に自分のペースになっていく。
前坂から吾野駅までの下りは自分のペースで楽しみながら下って初めのエイドステーションへ。ここは中間計測ポイントがあった。
スポーツドリンクの補給はダメと言われたのでコップに注いで何杯か飲んで真水でフラスクを2本とも満タン補充。東峠からはフラスク一本を空にする位しか飲んでいなかった。
そして水をかけてもらって体をいったん冷やす。
「15番目くらいかな〜」とおじさんに言われそんな前の方にいるとは思っていなかったのでびっくり。
3人くらいに先行されて再び出発。まずは顔振峠までの登りをこなす。
一人はトレイルに入る所で置き去りに。
先行していた一人に追いついて峠まで。その方は顔振峠で自販機補給するらしく離脱したので停止してたもう一人もまだ出発しないので先に行かせていただく。
少しロードを走って再びトレイルへ。
対向してきたランナーから「今11番目だよ!」と声をかけられたので「もしかして少し頑張るとシングル狙える?」と少し欲が出てきた。
ペースを上げていく、がここでミスコースしてしまう。
ボケっとしていたのか笹郷線を渡る所、黒山三滝方面へと700mほど下ってしまった。
登り返してコース復帰するととうに追い抜いた方が来る所だった。
ここからまた自分のペースで下り基調を飛ばしていく。
エビガ坂でウォーターエイドがあったがフラスクが一本も空いていなかったのでスルー。ユガテの手前でミスコースしている間に追い抜いていった方に追いついた、がユガテに着いた途端に太ももを攣る。
少し歩いて復活したらまた走り始めたが前にいた方は司会の彼方。
そして大峰に向かう登りに入りまた太ももが攣る・・・今度は完全にストップして脚が治まるのを待つ。フラスク2本目は空になり、プラティパスに入ってた1ℓを半分飲んでフラスク一本を満タンにする。塩タブレットは最後の一粒をここで消費。
この間に3人に追い抜かれた。でも太ももの脚攣りは脚の付け根前側をマッサージすると楽になることを覚えて再び歩き出す。
動ければ前に行った方たちよりも動ける。
グロッキーになってた1人とペースの上がらない2人を追い抜いて次のエイドまでこなしていく。
↑写真撮られてる所では空元気w
長念寺、ここはQRコードを読み取るのが通過チェックだった。
脚を攣った後なので塩分たっぷりであろうみそ汁を2杯一気飲みしてスポドリをがぶ飲み。さらにフラスクに入れさせてもらった。
バナナも一ついただいて体に水をかけてもらって冷却。ほかの2名が出発するのに合わせて自分も出発。
釜戸山への登りに入るまでのロード区間、ここで脚が攣ったので「もうロードの着地衝撃がダメなのか・・・」と暗い気持ちになる。
そう、ここをやり過ごしても最後永田の交差点から2km以上のロード区間があるのだ。
しかし平坦に近いので歩くことはできた。すると前の二人もそんな早くないことに気づく。
早歩きで線路を渡って釜戸山への登りへ。トレイルに入った途端にまた足が攣って停止している間にまた一人に先行される。もう順位はいいや。最後までなんとか進みたい。
再び歩き出して攣りかける脚を付け根をマッサージして本格的に来ないように延命処置しながら登る状態。
アップダウンは何とかこなせるものの、1分以上登る所はその度に脚が攣りペースを落とすか、酷いと止まりつつ先へと進む状態。
長念寺から永田までの区間で5度は止まったかな。それでも一人は追い抜いた。女子の先頭だった山内選手には丘の上公園への登りで脚攣って止まっている間に追い抜かれたけど。
「ロードに出た時の衝撃きついですね」というと「トレイルってやっぱりいいですよね~」と返されたのでトップ選手でもそういう感想なのか~、なんて思った。
下り、平坦でも足が攣りそうになるのを粘って騙しながら永田の交差点まで戻ってきた。赤信号でストップする。先を見るとさっき先行された山内選手が小さく見えた。あれに追いつくのは無理だな。
スタッフさんから「ここから2.6kmですよ!」と声をかけられて「ロードじゃないですか、もう嫌ですw」と答えてしまったw
ここで女子の部2位のキャロル選手が追いついてきたが、この先の道がよくわかっていない模様。
仕事で全く英語を使わなくなってびっくりする位相手の言葉が聞き取れなかったけど「ここからほぼまっすぐ2.6kmだって!」とだけ伝えたw
走り出すと意外と脚は行ける。さっきのロード区間で脚が攣ったのは単にアスファルトが悪かった訳ではなかったのか。ガーミンに入れたGPXデータを基に後ろにいるキャロル選手に曲がり角をジェスチャーで伝えながらゴールの中央公園を目指す。
公園の手前の赤信号でストップ。ここまで来ればもういいだろうと。
追いついたキャロル選手に「一緒にゴールしよう!」と言われて最後は並んでゴール。
Time:5:22:03 部門総合15位、男子総合14位、年代別4位
自分の想定タイムよりも30分以上早かったので結果としては上出来なんだけど、どうせなら年代別で3位には入りたかったなと・・・それはちょっと欲張りかな。
ゴールしてから完全に熱中症の症状でしばらく水分取りつつダウンしてた。甘いものは口にしたくなかったけどカルピスはグビグビと飲めたな。
塩タブレットは明らかに足りてなかった。ここまで追いつめられるとは思っていなかった自分の完全なミスなんだけど、贅沢言わせていただけるならエイドステーションに欲しかったなという気持ちはちょっとあったりする。
食べるものの補給は持って行ったもので走りきるだけなら足りてた。しかしながら余裕を見てもう2つくらい何かを持って行っとくとよさげ。
水は意識的にとるように心がけてたつもりだったけど顔振峠からミスコースしなければ水を飲まずにユガテまで行ってたかも・・・うん、自転車と一緒で息が切れてても走りながら流し込む練習したほうがいいかも。
そしてゴールしてから明らかに飲んでる水の量は足りてなかったのは実感するほどだった。
一回やってみてなんだかんだ105kmの部でも完走は目指せるんじゃないか?という気になる大会だった。
来年出るときは挑戦するか、35kmの部でもっと上を目指すか、ちょっと悩んでみたいと思う。
最後に一言、地元を楽しめる大会を運営していただいたすべての方々に感謝したいと思います。